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大規模修繕の工事内容にもっと迫ろう! ~外壁塗装工事~

2019.02.08

大規模修繕工事

tosou-wall大規模修繕工事の中でも、塗装工事は外見を左右する大事な工程です。
また外見のみならず、塗装工事は躯体の劣化防止、防水の役割も担っており、見た目にはわかりづらい部分もありますが大切な作業です。
そんな塗装工事の中でも、今回は「外壁塗装工事」についてお話します。

 
 

外壁塗装工事とは

外壁の塗装工事と聞くと、単純に壁に塗装をすれば良いと考えがちですが、実際にはそう単純なものではありません。
 
そもそも塗料の種類はたくさんあり、それぞれに特徴が異なります。耐久性の良いもの、遮熱性能があるもの、防水性、防汚性、防カビ性に優れたものなどさまざまです。このような塗料の特徴を見極めて慎重に計画する必要があります。
 
また作業工程も多いので、イメージとは違い簡単に終わるものではありません。足場の組み立てから始まり、高圧洗浄機で表面の汚れや劣化した外壁材をはがす作業、それが終われば養生、下地処理、補修作業を行い、塗装作業の準備を行います。
 
準備が終われば塗装開始となるわけですが、下塗り、中塗り、上塗りと同じ個所を2,3回に分けて行います。マンションの規模にもよりますが、工期はだいたい7日から10日前後かかります。屋根の塗り替えも行う場合は、プラス5日前後長くなるのが一般的です。雨が降れば作業は中止になるので、その分工期が伸びると考えておきましょう。
 
また、塗装工事の際にこれまでと異なる塗装を行うなど、外観を大きく変える際には、居住者の意見も聞く必要があります。

 
 

外壁塗装工事のチェックポイント

外壁塗装工事の際は下記をチェックしましょう。

既存の塗材との相性に注意

現在躯体に塗られている塗料が、新しい塗料を塗る際に上塗りできるものであれば問題ありませんが、上塗りできないものを使用している場合、既存の塗料を除去してから塗布する必要があります。

既存の塗材の状況に注意

既存の塗装状況を見きわめて、洗浄だけで済ませて新しい塗料を上塗りするのか、劣化がひどい場合は剥離を行い新しい塗料を塗りなおすのか、そういった判断が正しいものでないと、せっかく塗装しても十分な耐久性が得られなくなってしまいます。外壁は場所によって風の当たり方や雨にさらされるなど、場所により劣化度合いが異なるので、塗装工事の際は正しく劣化状況を判断する必要があります。

また、極端に安い見積もりを出す業者の中には下記のようなトラブルを起こす悪質な業者もあります。施工の際は十分に注意をしましょう。

塗り回数に注意

本来3回塗りを行わなければならないところを2回で済ませたり、2回のところを1回だけ塗ったりなど、回数を減らして手間とコストを浮かせる手抜き工事も中にはあります。
こうした回数不足の塗り方は、はがれやすく、長持ちしにくくなるため注意しましょう。

材料に注意

契約時に使用する材料にしていているものと異なる材料を使い、塗装をする業者も中にはいます。指定材料よりも安いものを使いコストを浮かせる常套手段なので、注意が必要です。

 
 

仕上塗材の種類

塗装工事に使用する塗料は主に複層塗材と単層塗材の2種類あります。
 
複層塗材は、硬質タイプと弾性タイプがあります。硬質タイプは下塗材・主材・上塗材の3層構造となっている塗材で、仕上がりの形が凹凸やゆず肌状など複数あります。そのパターンの多さとともに立体感のある仕上がりが可能になります。
一方弾性タイプは、弾性合成樹脂エマルションを結合材に利用しており、下地のひび割れをカバーできる機能を持っています。雨水の侵入やコンクリート下地の中性化を防止できます。
 
単層塗材は主材層の性能が高く、複層塗材とは異なり上塗りがいりません。そのため高い機能性を保ちつつ工期の短縮が実現できます。

仕上げ材(トップコード)のメリットデメリット

仕上げ材にはそれぞれ利用されている素材によっていくつかの種類があります。
素材ごとのメリットとデメリットを見ていきましょう。
 
●アクリル系
  メリット:1缶当たりの価格が最も安い
  デメリット:耐久年数は5-8年ともっとも短い
 
●ウレタン系
  メリット:1缶当たりのコストがアクリルとほぼ同じ安さ
  デメリット:耐久年数が7-10年と短い
 
●シリコン系(おすすめ)
  メリット:もっとも一般的な素材で業者も扱い慣れている
  デメリット:耐久年数が10-15年とやや短め
 
●フッ素系(おすすめ)
  メリット:耐久年数が15年以上のトップクラスの耐久性を誇る素材
  デメリット:耐用年数は優れているがコストが高い
 
耐久年数の短いものは初期費用のコストは安いものの、何回も塗りなおさなければならないため、長期的に見た場合コストが高くつきます。初期費用、耐久性のバランスを考え仕上げ材を決定することが重要です。

 
 

まとめ

外壁塗装工事は、建物の外観を印象づける外壁のケアを行う大切な工事であり、建物を守る重要な要素でもあります。
また、近年では景観条例の施工に関連して、採用できる色調・明度・彩度に制限がある地域もあります。こうした点を踏まえ、事前にしっかり調査を行い、納得の行く外壁塗装を目指しましょう。

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