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大規模修繕のついでに。専有部分のオプション工事について

2018.04.13

大規模修繕工事

f82e2178b4a39af65a1f55c4dcb606c1大規模修繕工事の際に「オプション工事」と呼ばれるものがあります。オプション工事ではなく小工事と呼ばれることもあります。

これは、工事を請け負った会社が、専有部分については別の工事希望者を募って工事を行うものです。

内容としては大規模修繕工事に伴って、専有部分にある不用品の片付けや処分、ベランダ周りの片付けなどを有償で引き受けるほか、古くなったユニットバスを新しい物と取り替えたり、黒く汚れが目立つようになった玄関の床材を張り替えたりと言った工事を指します。

 

今回はこの「オプション工事」について説明し、その特徴とメリットなどをご紹介します。

 

 

大規模修繕工事にあたっての足場を有効活用

 

大規模修繕工事では、ほとんどの現場で足場が組まれます。

特に高層マンションの場合、こうした足場を組んで工事を行うといった事はなかなか行われませんし、組もうと思えば大きなコストがかかります。それだけに大規模修繕が行われる時は、普段の修繕が及ばない箇所を直せる大きなチャンスなのです。

実際にこういった機会を利用して普段から気になっているお家の不具合箇所を直そうと考える人は多く、業者としても希望者が多ければ多いほどコスト面でのメリットが大きくなります。

オプション工事で多いのが、衛星放送を受信するための「パラボラアンテナの着脱」や「換気ダクト内の清掃」、また「エアコンの着脱」などです。

修繕委員会は、マンションの管理組合に対し、オプション工事をどうするか意見を聞き、対応可能な工事内容を吟味してオプション工事のメニューを作成、請負会社に見積もりを依頼し、その上でオプション工事についてマンションの居住者に周知すると良いでしょう。

 

 

あくまで本工事がメイン

 

オプション工事はあくまでオプション工事で、請負会社もそれほど時間を割けるわけではありません。

というのも希望者毎に説明と申し込みの受け付け、日程希望調査などの雑務が発生し、手間がかかります。希望者が多く、工事の内容が多岐に渡ってしまうと、肝心の大規模修繕工事の進捗に支障をきたす場合もあります。修繕委員会もそれらをふまえてオプション工事の内容を吟味すべきです。請負会社においても対応窓口を修繕工事とオプション工事の2手に分けるなど対策を取らなければならないケースもあります。

 

 

オプション工事として取り扱うメニュー例

 

オプション工事として扱う工事は、以下のようなものがあります。

大規模修繕工事ではベランダやバルコニーなどにある荷物や設置物は空にしておかなければならないケースが多々あります。

 

・専用庭、バルコニーなどに設置されている物置など設置物の処分

・バルコニーなどに設置されているパラボラアンテナの脱着

・エアコン室外機の移動、脱着、ドレイン管の交換

こういった内容はマストになる可能性がありますので、必要に応じて案内、あっせんを行っていきます。

 

そのほかには、

・エアコンスリーブのパテやキャップ、吊り金物の交換

・アルミサッシの補修(戸車、ガラス、ガラスビード、クレセント、気密材などの交換)

・網戸の張り替え、取り換え

汚れや壊れ具合によって対応が必要です。

 

管理組合が認める場合に想定できる工事は、

・アルミサッシの交換

・アルミサッシの断熱化(ペアガラス、二重サッシなど)

・玄関ドアの補修(ドアクローザー、スコープ、補助錠などの交換)

・換気ダクト内の清掃

・インターホンの交換

・ユニットバス、洗面化粧台などの交換

・専有部分の内装復旧工事、リフォーム

・鳩除け網設置工事

・バルコニーやベランダの荷物撤去のための人手手配

・洗濯機防水パンの設置

といったものになるでしょう。

 

大規模修繕工事にはこのようなオプション工事があります。修繕委員会としてもしっかりと話し合って、準備しておくとスムーズです

もっと詳しく知りたい方へ

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