2017.10.25
大規模修繕工事
私たち東京住宅サービスでは、今月から定期的にブログを更新していきます。
「大規模修繕工事」とは一体どんなものなのか?どんなメリットがあるのか?
ブログでの情報発信を通じ、マンション管理に携わる多くの方々のお悩みや疑問などにお応えしていきますので、ぜひご覧いただければと思います。
大規模修繕工事とは何か
大規模修繕工事とは、マンションの経年劣化などによる性能低下を防ぐ為、定期的に実施される修繕工事の事を言います。
長期的な修繕計画に基づいた計画修繕工事のうち、その工事内容や工事費が高額、工事期間などが長期に渡るなど、規模が大がかりなものを大規模修繕工事と呼びます。
大規模修繕工事では、外壁補修工事や屋上防水工事、鉄部塗装など足場が必要な工事をまとめて行います。
マンションは建てたばかりの時はどこも傷んだ箇所がなく、非常に頑丈な建築物ですが、時間がたてばたつほど劣化していきます。
ですから日常の維持管理や小口修繕だけではなく、定期的な計画修繕工事など、適切な工事を適時行うことはとても重要です。
例えば屋上の雨漏り防止対策ですが、通常シートやアスファルトによって防水対策されているこの部分も、5年10年とたってくるうちに劣化が進んでいきます。
ほかにも外壁や給水管、排水管なども、時間の経過とともに修繕工事が必要になってきま
必ず必要になる修繕工事
屋上の防水、サッシ周りのシーリングなど、太陽の光や雨風に毎日さらされて、劣化していきます。外壁も年数が経つにつれ、ところどころひび割れが生じてきたりします。
マンションの経年劣化はどうしても避けられませんので、定期的な修繕工事が欠かせません。
ちなみに修繕工事をするうえで、外壁など足場を架けないと工事できない部位がありますが、実は足場の費用は工事費の中でも大きな割合を占めます。
ですので、そういった足場を架けないとできない工事をする場合、こまごまと修繕工事をするよりも、長期的な計画のもとまとめて大規模修繕工事で行えば、マンションの維持費用を抑えることができます。
マンションの管理において、管理費は住人の方から預かった大切なお金です。限りある費用の中で最善の運用を目指したいですね。
大規模修繕工事の「修繕」と「改修」とは?
大規模修繕工事では建物の「修繕」と「改修」を同時に行うことがあります。
一見言い回しが違うだけのこれらの言葉ですが、それぞれ意味があります。
「修繕」
「修繕」とは建物が建てられた当時の状態まで戻す工事です。
経年劣化や外的要因によって劣化した建物、施設・設備などに対し、修理や部品の取り換えをして、以前と同じように利用できる状態までの回復を目指します。
「改修」
「改修」とはマンションの性能や機能をアップさせる工事です。
社会や時代の変化によってマンションに求められる機能は年々高まり、住民たちのニーズも同様にその利便性や新しい機能を求めています。こうした背景から10年、20年と経過したマンションの資産価値は低下する可能性が高く、そうした事態を防ぐために「改修」工事を行います。
まとめ
マンションに住み続ける場合、避けて通れない「大規模修繕工事」。
「修繕」だけでなく、新築のマンションに遅れをとらないよう、時代の変化にあわせた「改修」も行っていくことが必要です。